大阪都構想めぐり大阪府知事と市長が辞職へ
大阪府の松井知事と大阪市の吉村市長は、大阪都構想の住民投票をめぐり、公明党との協議が決裂したことを受けて、年明けに辞職して、出直し選挙に再び立候補する方針であることが分かった。
松井知事は24日朝、取材に対し「公明党に裏切られた」と話し、出直し選挙に踏み切る意向を固めた。
大阪市を4つの特別区に再編する、いわゆる大阪都構想をめぐっては、3年前の住民投票で、反対多数となり、橋下前市長が政界を引退した。
その後、松井知事は2度目の住民投票を来年4月までに行うことを目指す一方、府議会と市議会で自身が代表を務める大阪維新の会は過半数の議席がないため、公明党に協力を要請していた。
しかし、公明党は難色を示し続け、松井知事と公明党大阪府本部の佐藤代表らが今月21日に会談したが、出席者によると交渉は決裂したという。
公明党と決裂し、住民投票にメドが立たないため、松井知事と吉村市長は年が明け来年度の予算編成が済んだ後、辞職し、4月の統一地方選にあわせて再立候補する方針。当選したのちには、都構想の住民投票に向けて事態の打開を図る狙いがある。