じわじわ人気の“黒マスク”ルーツは韓国!
冬本番、インフルエンザ予防などのために街では多くの人がマスクをしている。マスクといえば白い印象だが、実は今、若者の間で黒いマスクがはやっている。なぜ黒なのか取材した。
真冬の寒さがもたらす北国の幻想的な光景。水蒸気が冷たい空気で冷やされることで起きる「気嵐」という現象。さらに14日、旭川市でも霧が凍り付く“霧氷”や空気中の水蒸気が凍り、太陽の光に照らされる“ダイヤモンドダスト”と冬の美しい光景が。そしてこの地域では14日朝、氷点下29.8℃を観測し、この冬の全国の最低気温を更新。ぬれたタオルを数回振り回しただけで板のように硬くなった。
3連休最終日、北日本は厳しい冷え込みとなる中、東京都心は晴れ間が広がるも、相変わらずカラッカラ天気に。学問の神様をまつる湯島天神には、受験を控えマスクをつける人もいた。予防のためというイメージが強いが、実は今このマスクにある変化が-。
受験生「学校で黒いマスクをしている人を見たことあって」「渋谷あたりは黒が多いです」
黒いマスクが“じわじわ”浸透してきているという。実際に渋谷に行くと、黒マスクをつけた人を発見。そしてそのルーツはどうやらお隣の韓国にあるという。
ソウルの繁華街で14日、ウオッチしてみると、性別や年齢を問わず多くの人が黒マスクを身につける日本では見慣れない光景があった。この流行のきっかけのひとつに、K-POPのアーティストらが愛用していることがあげられるが、こんな声も。
「白いマスクは病人みたいに見える。病院では白いマスクを使っているし」「(黒いマスクに)違和感はないですね」
韓国での流行をきっかけに日本の有名タレントも使用し、人気に火がついたとされている。
さらに別の要因も-。
Loft渋谷店の売り場には、黒色のマスクだけでなく、カーキ色やピンクなど様々な色のマスクが並べられている。
渋谷ロフト健康雑貨・渡邉和恵チーフ「ファッション性があるので、通年通して使用できるものなので人気があります」
今や服装に合わせてマスクを選ぶ時代に。遠目からは黒く見える一番人気のグレーのマスクは、メーカーによると2年間で売り上げが約25倍のびているという。
渡邉和恵チーフ「黒いので引き締め効果は白マスクよりあると思うので」
さらには、“小顔効果”に期待して購入する人もいるという。
最先端のファッションを発信する原宿竹下通りには、全身黒でコーディネートする若い女性がいた。しかし、その一方で、「カラーのやつをつける勇気が出ない。私はまだちょっと抵抗がある感じ」という女性もいた。
とらえ方は人それぞれの黒マスク。今後どこまで浸透していくのだろうか。