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「王子様」改名が話題に…名前を変えるには

2019年3月15日 18:29
「王子様」改名が話題に…名前を変えるには

今月、「王子様」という名前を変えた男性が話題になった。親から付けてもらった名前が気に入っている人ばかりではなく、自分の名前を変えたいと思う人もいるかもしれない。名前はどうすれば変えられるのか、また改名が認められるのはどんなケースなのだろうか。

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誰もが生まれてすぐに与えられる「名前」。しかし中には、自分の名前で悩んだことがある人もいるのでは。

山梨県に住む赤池さんもその一人。

赤池さん「『あれ、赤池王子様じゃね?』みたいに言われて、笑われてしまうことがあったので、すごく惨めな気持ちになりました」

なんと名前が「王子様」。からかわれた経験もあり、悩んでいたという。そこで今月、大学進学を機に両親の許可を得て改名した。

この「王子様」からの改名はネットでも話題に。

ネットの声「改名できてホントよかった」「自分の名前って選べないもんね」「平凡な名前だから改名したいといったらできる?」

では、名前を変えるにはどうしたらいいのか。

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今の子どもの名前はどんな傾向があるのだろうか。

翔星(かける)くん、藍瑚(あいこ)ちゃん、悠桜(ゆら)ちゃん、陽凛(ひより)ちゃん、葵彩(あおい)ちゃんなど。

漢字だけではなかなか読めない名前がある。最近の名前の傾向について先生は―。

認定こども園ムロノキッズ 青木遥先生「最近は読み方自体は難しくないんですけど、漢字が凝っている子が結構多いかなと感じますね。パッと見たときに、この漢字かわいいなとか」

親たちがこだわりを持って付けた様々な名前。ところが、それを変えたいと思うケースも。

奈々さん「(漢字を)調べたときに、“奈”が奈落とか悪い意味で出てきて、チェンジしたいなと思ったことはあります」

八重満さん「下の名前が変わっているので、“八重”と“満”で(名前として)わけて読まれてしまったり」「小さい時は難しい名前なので、やだなと思ったことはある」

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では、実際に名前を変えるにはどうしたらいいのか?

アトム市川船橋法律事務所 高橋裕樹弁護士「申し立ての際には、裁判所に対して申立書と呼ばれる書類を書いて出します」

その申立書には「奇妙な名である」「むずかしくて正確に読まれない」など、理由を記載する欄がある。戸籍謄本などの他にこれらの申立書を家庭裁判所に提出し、その判断を仰ぐ。

今月、“王子様”から改名した赤池さんの場合は、「奇妙な名である」の理由に該当するのではないかと高橋弁護士は話す。

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ただ、認められないケースも。

Q.結婚をすると名字がかわる、名前とのバランスが悪くなるので名前を変えたいと思ったら、認められるのだろうか?

高橋裕樹弁護士「感覚としては、ハードルはかなり高いかなと思います。自分の選択的な要素が強いとなると自己責任の側面が強いので、その結果、支障が出てきたからといっても直ちに認められるものではないのかなと」

Q.字画での姓名判断であまり良い運気ではないから名前を変えたいという場合はどうだろうか?

高橋裕樹弁護士「(裁判所は)主観的なものは認めなくて、やはり現実に社会の中でこんな不利益が生じているという(ケース)、『やだ』という話だと思いますので、それだけだとやはり難しいかなと」

客観的な不利益が生じていないと改名が認められない可能性があるという。

高橋裕樹弁護士「自分で名前を変えたいと申し立てができるようになるのは15歳からです。15歳までは自分の意思では変えられない。決める親の責任というものは大きいと思います」