日本一名前が長い中学校 1人だけの卒業生
日本一名前が長い中学校で卒業式が行われました。卒業生はたった1人、県をまたぎ通学していました。
名前が日本一長いという中学校で行われた卒業式。
日本一長い名前の中学校・土居文洋校長「高知県宿毛市 愛媛県南宇和郡愛南町 篠山小中学校組合立篠山中学校」
その名前は、まるで早口言葉のような名前なのです。看板もこの通り。「高知県宿毛市 愛媛県南宇和郡愛南町 篠山小中学校組合立篠山中学校」。漢字が30文字ずらりと並びます。
名前が長~い理由。それは学校が高知県宿毛市と愛媛県愛南町の県境にあるからなのです。
ことしの卒業生は高知県宿毛市から通う田中李暉くんただ1人。小学校から9年間、県境をまたぐ橋をわたって、愛媛県側にある学校に通いました。運動会では団長を務めた李暉くん。
高知県宿毛市 愛媛県南宇和郡愛南町 篠山小中学校組合立篠山中学校・田中李暉くん「ソーシャルディスタンスを守りながら。小学生は昼休みに遊ぶ時間を削って一緒に練習してくれました。9年間で一番いい運動会でした」
在校生や地元の人など、およそ30人が見守るなか卒業し、感謝を伝えていました。
田中李暉くん「普段の授業が一番(思い出に)残っている。1対1で分かるまで教えてくださったりして。(卒業は)寂しいですね。けどまた人数が増えるところにいけるので楽しみです」
4月からは愛媛県の高校に進学。今後も県境をまたいで通学するということです。