十二支の「辰」か、キトラ古墳の壁に黒い影
奈良・明日香村のキトラ古墳の壁画を調査している文化庁は、十二支の「辰」が描かれている可能性のある場所に、黒い影を発見したことを明らかにした。
これは文化庁がエックス線を用いた調査の結果分かったもので、キトラ古墳の壁の「辰」が描かれている可能性がある、泥で覆われた部分に、黒い影が見つかったという。
影は高さおよそ15センチとみられるが、文化庁によると、壁画を描く絵の具は通常、エックス線に白く映るため、まだ「辰」とは断定していない。
エックス線を用いた壁画の調査は過去にも行われたが、当時は詳しいことが分からず、今回、新たな機材を使って調査したという。
文化庁では、来年度も引き続き調査するとしている。