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報告書「停止判断を互いに依存」台車亀裂

2019年3月28日 10:45
報告書「停止判断を互いに依存」台車亀裂

2017年、JR西日本の新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が見つかった問題で、国の運輸安全委員会は、異常が確認されてからも運行を続けたことについて、職員のコミュニケーション不足が原因だったと結論づける報告書を公表した。

この問題は2017年12月、福岡県の博多から東京に向かって走行中のJR西日本の新幹線「のぞみ」で台車に亀裂が見つかったもの。これまでの調査で、製造段階で台車を削りすぎたことや、溶接が不適切だったことがわかっているが、博多駅を出発した直後から通常とは異なる音や臭いが相次いで確認されていたにもかかわらず、3時間以上、走行し続けたことが問題視されていた。

報告書は、運行指令の担当者と車両保守の担当者が「列車を止める必要があれば、相手が言ってくるだろう」と判断を互いに依存していたと結論づけた。そして、「何が起きているかわからない事態は重大な事故につながる可能性がある」という意識を持つよう、組織として取り組むことを求めている。