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「身内に甘い報告書」野党側は一斉反発

2019年2月27日 15:54
「身内に甘い報告書」野党側は一斉反発

厚生労働省の不正統計問題で、検証をやり直していた特別監察委員会は、改めて、「組織的隠蔽(いんぺい)は認められない」とする報告書をまとめた。この報告書は国会にも提出された。野党側は身内に甘い報告書だとして、一斉に反発している。

立憲民主党の逢坂議員は「組織的隠蔽は認められない」と結論づけた報告書について、「自分たちの都合のいいように解釈している」と厳しく批判した。

立憲民主党・逢坂誠二議員「ひどい内容だ。もう身内に甘すぎる。今まで隠してるんじゃないですか。隠してるのが事実なのに『隠蔽行為があったとはいえない』(としている)。まずこの時点でこの報告書、アウトですよ」

逢坂議員は本来やるべき調査をやっていなかったことを隠しながら、総務省とやりとりしていたのは隠蔽にあたると指摘した。反発を強める野党側は来年度予算案の採決をめぐり、徹底抗戦の構えを見せている。

自民党の森山国対委員長は、立憲民主党の辻元国対委員長に対し、28日の衆議院予算委員会で報告書などに関する審議を行った上で、予算案の採決を行いたいと伝えた。

これに対し、辻元氏は「審議はまだまだ不十分で、あすの採決は断じて認められない」と反発した。

与党側は、遅くとも来月1日の採決を目指す考えだが、野党側は根本厚労相らに対する不信任決議案の提出などで抵抗する方針。