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福島・大熊町の一部で避難指示を解除

2019年4月10日 12:17
福島・大熊町の一部で避難指示を解除

福島第一原発の事故ですべての町民が避難した福島県大熊町の一部の地域で、10日、避難指示が解除された。福島第一原発が立地する自治体で避難指示が解除されるのは初めて。

10日午前0時に避難指示が解除されたのは、大熊町の2つの地区で、町民の3.6%にあたる374人が住民登録をしている。地区には新たな役場庁舎が完成し、来月7日に業務を始めるほか、帰還する町民向けの住宅の整備も進められている。

10日は、これまで準備宿泊を続けてきた町民が静かに解除の日を迎えた。

大熊町・石田清宗さん(87)「(準備宿泊では)話をする人もいなかったから、今度、近所の人が来れば朝夕のあいさつもできるし、会話もできて心強い」

福島第一原発が立地する自治体で避難指示が解除されるのは、これが初めて。