事故から8年 福島第一原発・廃炉現場の今
事故からまもなく8年目を迎える、東京電力の福島第一原発。今後30年から40年かかるとされる廃炉現場に日本テレビのカメラが入った。
記者「3号機と2号機の間の通路にいます。非常に線量が高いということなんですけれども、今年初めて入ることができました」
福島第一原発の構内は除染が進み、9割以上のエリアで防護服が不要になった一方、水素爆発した原子炉建屋の近くは、放射性物質が付いたがれきが残っていることなどから、いまだに放射線量が高い状態。
また、増え続ける汚染水もおよそ112万トンにまで達しているが、処分方法はいまだに決まっておらず、構内は、所狭しと貯蔵タンクが立ち並んだ状態。
一方、東京電力は、1号機と2号機の間にある高さおよそ120メートルの排気筒を、半分程度にまで解体する作業を今年5月に始める予定。
排気筒は、事故当時、格納容器が壊れるのを防ぐため、放射性物質を含む蒸気を外に出す「ベント」に使われ、高い濃度で汚染されている。人が近づけず、遠隔操作になる上、一部では破断が見つかり、倒壊する危険性もあるため、慎重な作業が求められている。