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高校生が発見!ティラノサウルス類の化石

2019年4月19日 18:48
高校生が発見!ティラノサウルス類の化石

高校生の少年が遠足で発見したのは、地上で最大級の肉食恐竜・ティラノサウルスの仲間の化石だった。非常に貴重な今回の発見。少年はどうやって化石を発見したのだろうか。

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19日午後、明らかになった“貴重な発見”。

岩手県立宮古高校に通う、門口裕基さん(18)「アイスピックをさして(土を)めくったりした時にポロって出た」

岩手県の高校の通信制に通う門口裕基さんが発見したのは、ティラノサウルス類の歯の化石。長さは9ミリほどで、上あごの左前方の歯だという。

ティラノサウルスといえば、推定体長が最大で12メートルにもなる地上に存在した最大級の肉食恐竜。1993年に公開された映画「ジュラシック・パーク」でも登場するなど誰もが知る人気の恐竜。国内で発見されたティラノサウルス類とされる化石は今回のもので9点目。

発見したのは去年6月、門口さんが学校の遠足で岩手・久慈市にある琥珀(こはく)採掘体験場を訪れた時だった。

門口さん「小さい琥珀みたいのも見つかっていて、その中からこれは歯っぽい形しているなと思って職員の方に見せてみたら、たぶん歯の化石じゃないかということで…」

この時は、貴重な発見になるとは思っていなかったという門口さん。その後、専門である早稲田大学の平山教授らが調べたところ、約9000万年前、白亜紀後期に生きていた推定体長3メートルほどのティラノサウルス類の化石だということが分かった。

門口さん「(ティラノサウルス類の化石と聞いた時)初めて聞いた時(今年)4月の1日でエープリルフールだったので、かなりびっくりしました」

今回見つかった約9000万年前の化石は、ティラノサウルス類としては、ほとんど見つかっていない時代のもので、新種の可能性もあるという。