新天皇陛下が即位 「令和」の幕開け
先月30日、30年あまり在位した前の天皇陛下が退位された。そして、1日午前0時に新天皇陛下が即位され、「令和」の幕開けとなった。
皇居の宮殿では4月30日、前の天皇である上皇さまの退位の儀式「退位礼正殿の儀」が、皇族方はじめ安倍首相らおよそ300人が見守る中、厳かに行われた。
歴代天皇に伝わる「剣」と「勾玉」、天皇の国事行為で用いられる印、「国璽」と「御璽」を前に、上皇さまは退位前最後のお言葉を述べられた。
「即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」
儀式からおよそ7時間後の1日午前0時、新天皇陛下が即位され、「令和」が始まった。
「令和」初日の1日、皇居では新天皇陛下の即位に伴う儀式が行われる。まず、午前10時半から宮殿の松の間で「剣璽等承継の儀」が行われ、新陛下が歴代天皇に伝わる剣と勾玉などを受け継がれる。
その後、午前11時10分からは「即位後朝見の儀」が行われ、新皇后・雅子さまと共に、国民の代表の前に立った新陛下が即位後初めてのお言葉を述べられる。
2つの儀式の後にも皇居の宮殿やお住まいの赤坂御所で、即位の祝賀行事が夕方まで行われる予定。