新天皇陛下 儀式終え剣璽と共に赤坂御所へ
1日、皇居・宮殿では新天皇陛下の即位に伴う儀式が行われた。儀式を終えた陛下は、受け継がれた剣や勾玉(まがたま)と共にお住まいの赤坂御所に戻られた。皇居正門前から中継。
新天皇陛下は午後0時半頃、正門を通って皇居を後にされた。皇居前広場には多くの人が集まり、新陛下の姿を見届けていた。
新天皇陛下はセンチュリーロイヤルという特別な天皇の専用車で皇居からお住まいの赤坂御所に戻られた。その際、専用車のボンネットには天皇旗がはためき、陛下の隣には皇位と共に受け継がれた「剣」と「勾玉」も載せられていた。
それに先立ち、皇居の宮殿では新天皇陛下の即位に伴う儀式が行われた。午前10時半頃からは、新陛下にとって初の儀式「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」が行われ、陛下は厳かな中で、皇位の証しとして歴代天皇に伝わる「剣」と「勾玉」、さらに天皇の国事行為で用いられる「国璽」と「御璽」という印を受け継がれた。
続いて午前11時10分すぎには、新皇后・雅子さまにとって初の儀式「即位後朝見の儀」が行われ、陛下が皇后さまと共に国民代表に前に立ち、陛下は、幾分緊張の面持ちで、天皇として初めてのお言葉を述べられた。
新天皇陛下「ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽(けんさん)に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします」
皇后さまは、前の皇后である上皇后さまから引き継がれた皇后のティアラを着用し、かみしめるような表情で陛下を見守られていた。
2つの儀式の後、陛下は、陛下を支える新しい侍従長らの認証官任命式にのぞみ、赤坂御所に戻られた。
この後、両陛下はそろって、4月30日に退位した上皇さまと上皇后さまに挨拶し、皇族方らの祝賀を受けるため、再び皇居に戻られる予定。