新天皇陛下 上皇さまへの尊敬と即位の決意
5月1日午前、「即位後朝見(そくいごちょうけん)の儀」で新天皇陛下は天皇として初めてのお言葉を述べられた。宮内庁前から中継。
皇居・宮殿で「即位後朝見の儀」が行われた。新天皇皇后両陛下は、天皇皇后として初めて国民の代表の前に立ち、新陛下は即位後初めてのお言葉を述べられた。
午前11時すぎ、新天皇陛下は靴音を響かせながら新皇后・雅子さまと共に宮殿の松の間に入られた。
およそ30年前の「即位後朝見の儀」で、前の天皇の上皇さまは「大行天皇の崩御は誠に哀痛の極み」と昭和天皇が亡くなった悲しみを言葉にされたが、この日、新陛下は「上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます」と上皇さまへの尊敬の言葉を述べられた。
また、新陛下は今年2月の誕生日の会見でも「国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、象徴としての務めを果たしてまいりたい」と即位への思いを語っていたが、5月1日のお言葉のなかでも「常に国民を思い、国民に寄り添いながら」とこれから目指す象徴天皇像への意気込みを述べられた。