５月１日、新天皇陛下が即位された。１日朝からの皇居での動きを、宮内庁前の武井記者が伝える。

皇居では１日朝まで平成の名残を惜しむような雨が続いていたが、午前１１時前、即位を祝うような日が差し始めている。

１日、新天皇陛下の「初出勤」から皇居の新たな時代が幕を開けた。新陛下は午前１０時前に「センチュリーロイヤル」に乗ってお住まいの赤坂御所を出発された。このセンチュリーロイヤルは天皇が国会開会式など重要行事でのみ使う特別な専用車。４月３０日までは皇太子だった新陛下を東宮侍従長として支え、１日から侍従次長として新陛下を支えることになった側近が同乗した。

宮殿に到着した新陛下は、「剣璽等承継（けんじとうしょうけい）の儀」で歴代天皇に伝わる剣や勾玉（まがたま）などを受け継がれた。剣や勾玉などは、皇室経済法で「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」とされていて、制度上、所有権は午前０時の即位とともに新陛下に移っていたが、「剣璽等承継の儀」を経て名実ともに新陛下が受け継がれたことになる。