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料理も仲間も作る!「シニア食堂」の可能性

2019年5月7日 14:06
料理も仲間も作る!「シニア食堂」の可能性

料理を作って仲間を作るシニア食堂。千葉県流山市で月に1度行われる、高齢者だけの朝ご飯会です。離婚や死別などで、一人になってしまった高齢者のために、孤食をなくそうと開催しています。

エプロンを着るのに手間取っているのは80代の林田さん。妻を亡くしたため、一人で料理ができるようになろうと参加しています。この日は、桜のデザートと炊き込みご飯、グレープフルーツのサラダの3品を作ります。

林田さんが、グレープフルーツを手でむこうとしますが、不慣れなためかうまくいきません。そこで仲間が動きます。持ってきたのは、包丁。包丁で切り込みを入れれば、うまくむけると、教えてくれました。

林田さん「やっぱ男はダメですね。でもやれないことはないと思って挑戦です」

コンロの火がついているかわからず悪戦苦闘の男性にも、みんなでアドバイス。ハプニングも会話が弾むきっかけになります。料理を作るだけでなく、交流を楽しめるのも醍醐味(だいごみ)です。

作った後は、みんなで食事。大勢で食べると食も進みます。シニア食堂を運営しているのは婚活支援をするNPO法人。高齢者の結婚相談が多いことから、仲間作りの必要性を感じ、市と協力して企画しました。

松沢知沙・副代表「コミュニケーションが自然に取れますし、参加者のQOL(生活の質)の向上に直結するものを作りたいと思ったんですね」

料理を作って、仲間作り。それが健康につながる。2017年の開始当初は、参加者は4人だけでしたが、今では30人の定員がいっぱいです。


【the SOCIAL lifeより】