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“漢字の中にメッセージ”難病患者の思い

2019年5月7日 14:35
“漢字の中にメッセージ”難病患者の思い

漢字の中に“ひらがな”の心のメッセージ。自由と描かれた1枚の作品。この漢字は「じ・ぶ・ん・ら・し・さ」という6文字のひらがなで構成されています。この文字は「こころMoji」といい、漢字・ひらがな・解説でひとつの作品になっています。

「自由」の文字に込められているのは、好き勝手にすることではなく、正しい秩序の中でじぶんらしく生きることが本当の自由だというメッセージです。

この文字を描いている浦上秀樹さんは、遠位型ミオパチーという手や足の先から筋肉が弱くなる難病。動かせるのは、首から上のみです。口に筆をくわえて描いています。途中、紙の角度を何度か変えてもらいながら、約40分かけて、自由という文字を仕上げました。

文字を描くときは、文字の縁を描き、色を塗るように描いていきます。初めて描いた作品は、「感謝」の文字。「す・べ・て・の・で・あ・い・と・い・の・ち・の・す・ば・ら・し・さ」という17文字のひらがなで構成されています。

浦上さん「この感謝から色んな出会いが始まったので、いまだにこの文字を超える文字は描けていないと思っています」

今までに描いた言葉は、約360種類。違うひらがなを使って同じ漢字の作品を創ることも。夢という漢字には「ど・こ・で・も・ど・あ」「あ・い・こ・と・ば」「や・る・き・す・い・っ・ち」という3作品があります。

違うひらがなを使った作品を合わせると、約500作品にものぼります。

浦上さん「生きがいであることは間違いなくて、(当時)自分で字を描くのは12年ぶりで、字を描くことができるということがすごく楽しかったんですね。自分が楽しむことで周りの励みになればいいかなと思っているので、ずっと続けていきたいなと思っています」


【the SOCIAL lifeより】