心情伝達制度で「心の回復につながった」池袋暴走事故の遺族
去年12月に始まった犯罪被害者らが加害者に思いを伝える「心情伝達制度」について10日、法務省の研修が行われ、制度を利用した池袋暴走事故の遺族、松永拓也さんが思いを語りました。
「心情伝達制度」は、犯罪の被害者や遺族の思いを刑務官などが聞き取り、服役中の加害者に伝える制度で、去年12月から全国の刑務所などで始まりました。
10日、この制度について刑務官ら職員の研修が行われ、実際に制度を利用した東京・池袋暴走事故の遺族、松永拓也さんが思いを語りました。
事故で妻・娘を亡くした松永拓也さん「(加害者が)被害者のこういった思いを聞くことは、(加害者の)更生、社会復帰を考えた時に社会全体としての利益につながる。彼(加害者)の心情を知れたことその後、面会まで行ったんですけど、後悔しないで済んだという面からすごく自分の心の回復につながった」
法務省によると、制度開始から半年間で42件の伝達が行われたということです。