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焼き芋自販機で障害者の収入アップ目指す

2019年6月11日 15:15
焼き芋自販機で障害者の収入アップ目指す

障害者の収入アップにつなげようと、宮崎県の会社が焼き芋の自販機を設置した。なぜ焼き芋の自販機で、障害者の給料がアップするのだろうか?

宮崎県延岡市に去年、焼き芋自販機が登場した。お金を入れて、好みの焼き芋を選択する。出てきた缶を取り出し、ふたを開けると袋の中に焼き芋が入っている。季節により、宮崎紅など、2~3種類の芋が選べる。あつあつ焼き芋だけでなく、夏場は冷やし焼き芋も販売している。見た目は同じだが、冷やし焼き芋の方が甘みが増す。

焼き芋自販機は障害者たちの収入を増やしたいと、延岡の不動産会社、和光産業が始めた。焼き芋を作っているのは、障害者の就労支援施設「めだかファミリーグループ」のスタッフだ。機械で芋を焼き、袋に入れて専用缶に詰める作業を担う。畑で芋を作るのも障害者たちだ。

3年前からさまざまな農作物を作り、イベントで販売していた。しかし、イベント出店費などにコストがかかり利益が少ないことが課題だった。また、農作業は天候に左右される。そこで、たどり着いたのが焼き芋自販機だった。晴れの日は畑仕事をして、雨なら焼き芋加工をする。これが障害者の収入につながる。

焼き芋自販機は、人気でいつも夕方には売り切れになる。1台で毎月20万円の売り上げがある。

焼き芋が入っている袋には“農福”の文字。“農業と福祉の連携で焼きあげました”と書かれていて“障害者の就労の場を広げたい”という思いが込められている。

和光産業・児玉雄二代表取締役「めだかグループの障害者の給料を日本一にしよう。所得を増やそうというのと、仕事を増やそうというのと、社会に認められるような組織にしたい」

焼き芋自販機は、現在宮崎県内に2か所設置されているが、さらに広げていく予定だ。

【the SOCIAL lifeより】