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Jリーグが宿題や健康に貢献、どんな関係が

2019年6月14日 15:33
Jリーグが宿題や健康に貢献、どんな関係が

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は“「Jリーグをつかおう!」とは?”。公益社団法人日本プロサッカーリーグ理事・米田惠美さんに聞いた。

Jリーグは2018年に25周年を迎えた。そこで始まったのが社会連携活動「Jリーグをつかおう!」。全国にある55のJリーグクラブは、スポーツの力を使って、「地域の人々の笑顔を増やしたい!」と活動している。

例えば、川崎フロンターレは、ホーム全試合で障害者にスタジアムで就労体験の場をつくっている。セレッソ大阪は、こどもの読書率向上のため、読んだ本の数に応じて、オリジナルステッカーなどをプレゼントするなど、各クラブが社会連携活動に取り組んでいる。

また、5月15日にはイベント「Jリーグをつかおう!2019」を開催。ネット上では「Jリーグは全国展開しているから使わないと」「Jリーグを見たことない人をどう巻き込んでいくか」「具体的な取り組みが生まれることを期待」などの意見が聞かれた。


――これらの意見などもふまえて、いかがでしょうか。

ありがたいですね。まず私たちがやりたいところですし、全国にも55クラブあるので使ってもらいたいなと。


――フリップをお願いします。

『Jクラブ×農業・宿題・健康・○○』と書きました。Jリーグはサッカー団体だと思っている人がほとんどだと思うんです。サッカー団体ではあるんですが、こういういろんなテーマに対して取り組んでいるので、それもぜひ知ってもらいたいと思っています。


――さまざな可能性があると思いますが、特に、紹介したいという活動はありますか。

このイベントをやりはじめてから「スタジアムで宿題」というのがあって、宿題を持ってくるとスタジアムで解いてくれる人がいるという。


――誰ですか?

試合に出ない選手がやってくれることもあるし、地域の方々が見てくれることもあります。いろんな人たちと連携してこの活動をやっています。


――健康というのは何でしょう?

高齢者の人たちの健康をコーチたちが少しサポートするという取り組みが始まっていたり、アスリートを見ているノウハウを持っているクラブがそういうことをやるというのがひとつの展開かなと思っています。


――本当にいろんな活動があると思うんですが、改めて米田さん自身が考えるJリーグの社会における役割とはどういったものでしょう。

スポーツ自体がポジティブなので、すごく楽しんで社会課題を解決できるところがいいと思っています。発信力だったり、人と人をつなぐ力とか、本当にいろんな力があると思っているので、うまくみなさんのやりたいこととJクラブをつなげて、やっていってほしいと思っています。


――今、活動をやっていて地域やチームのみなさんからどんな反応があるんですか。

「そんなこと言って良かったの」「Jリーグが友だちになった感じがする」「企画していいの」といったポジティブな反応がもらえることが増えました。


――ホームページにもみなさんの意見をという…

そうですね。「Jリーグをつかおう!」と題して、いろんな人たちと連携して、いろんなテーマに取り組んでいくという企画を募集できるページをつくりました。提案窓口を6月中にオープンする予定なんで、こんなことをやりたいなという意見があったら、ぜひ応募していただけたらと思います。


――地域の町おこしにもなりますしね。

そうなんです。


■米田惠美さんプロフィル
公益社団法人日本プロサッカーリーグ理事。慶應義塾大学在学中に公認会計士試験に合格、監査法人勤務を経て2013年に独立した。組織開発のコンサルティング会社の経営をしながら保育士資格も取得し、保育や社会福祉の分野にも携わった。2017年からJリーグの業務支援に携わり、Jリーグの組織改革と社会連携に取り組んでいる。


【the SOCIAL opinionsより】