電気つけて寝ると太る?良質の睡眠とる方法
今週、アメリカの研究機関が「夜に電気をつけたまま寝ると女性の体重増加につながる」という驚きの調査結果を発表した。体にどんな変化が起きるのだろうか。さらに、多くの人が抱える睡眠の悩みをどう解決すればいいのか取材した。
◆睡眠に不満を抱える人は9割超
都内の会議室で行われていたのは、“睡眠改善セミナー”。
講師・越野博文氏「寝ていないときは、めちゃめちゃイライラするわけですよ」
参加者(20代会社員)「過眠、寝過ぎちゃうことがすごく多いので」
参加者(30代会社員)「睡眠の質を上げられたら、仕事もうまくできるんじゃないかな」
セミナーは、睡眠に悩む人のために今年から始まった。
健康機器メーカーの調査によると、93.7%の人が睡眠に不満を抱えているという。(フジ医療器 第6回睡眠に関する調査)
◆“明かりをつけて寝る女性は、太る”!?
今週、その睡眠に関する“驚きの調査結果”が発表された。「夜に電気をつけて寝ることは、女性の体重増加につながる」、なんと“明かりをつけて寝る女性は太る可能性が高い”という。
アメリカの国立衛生研究所が、約4万4000人の女性を対象に5年の歳月をかけて行った調査で、睡眠時の明かりを「照明・テレビの明かり」「真っ暗」などに分けて調べた。5年後に体重などを計測すると、照明などをつけて寝る女性の方が5キロ以上太る割合が17%高かったという。詳しい因果関係はまだわからないという。
体にはどんな変化があるのか。睡眠の専門医によると──
睡眠専門医・坪田聡氏「照明をつけて寝ると睡眠の質が悪くなる可能性があって、睡眠の質が悪くなると体が危機的な状況と思い込み、エネルギーをためようとして太るという関係があるかも」
部屋を明るくして寝ると、体がストレスを感じ、エネルギーを求めて食欲が増すことがあるという。睡眠直前の飲酒やスマートフォンの使用も、睡眠の質を下げる原因になるという。
◆“質の良い睡眠”をとるには?
では、“質の良い睡眠”をとるには何が大切なのだろうか。
■ポイント(1)寝具の選び方
まず気になるのは布団や枕。東京・銀座の睡眠グッズを扱う『oluha 上質睡眠専門店』で、選び方を教えてもらった。
オルハ 睡眠環境・寝具指導士 橋本定雄店長「ベッドがありますので、ここで寝姿勢圧を測らせていただきます」
案内されたのは、寝姿勢圧の測定。寝ているとき、どこに体圧がかかっているかを知ることが寝具選びに役立つのだという。鈴江キャスターが体験してみると──
オルハ 睡眠環境・寝具指導士 橋本定雄店長「これが鈴江さんのデータになります。お尻で体を支えて寝る形なので、硬めのお布団は合わない」
布団と背中の間に隙間ができる人は腰回りを痛めやすいため、柔らかい布団。背中がぴったりつく人は寝返りがしやすい硬めの布団がおすすめだという。
■ポイント(2)寝るときは、楽だと感じる体勢で
また、寝る時の体勢については──
オルハ 睡眠環境・寝具指導士 橋本定雄店長「あお向けでリラックスして寝るのが一番いいのですけど、右に寝ても左に寝ても、リラックスした状態で寝られるのが一番」
あお向けでも横向きでも楽だと感じる体勢が“質のいい睡眠”につながるという。
部屋の明かりや香りなど環境を整えて、睡眠中のストレスを減らすことが大切だ。