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中国の研究機関が“人工太陽”を公開

2019年4月11日 19:30

“人工太陽”とも呼ばれ、次世代のエネルギー源として世界各国が開発を進めている「核融合実験装置」を、中国の研究機関が公開した。

中国の研究機関は11日、直径8メートル・重さ400トンの核融合の実験装置を海外メディアに公開した。中国が独自で開発したという実験装置の上には国旗が掲げられ、開発への強い意欲を示している。

上海や周辺にある企業などの技術力をアピールするために行われたもので、去年11月にはこの装置で、太陽の温度を大きく上回る超高温を発生させることに成功したなどと発表している。

人工太陽とも呼ばれる核融合の発生装置は、海水に含まれるリチウムなどを利用して高熱を発生させるもので、将来的に発電への応用が期待されている。日本やアメリカ、韓国などが研究開発を進めているが、中国も近年、研究費を大幅に増やし、開発に力を入れている。