今月末に開かれるＧ２０大阪サミットに、ＩＯＣ（＝国際オリンピック委員会）のバッハ会長も出席する。

これは、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長が、２０日に明らかにしたもの。今月２８日と２９日に行われる大阪サミットには、２０２０年から２０２８年までに夏・冬のオリンピックが開かれる日本、中国、フランス、アメリカの４か国を含む、２０か国の首脳が一堂に会する。

ＩＯＣのバッハ会長は、オリンピックの理念などを首脳らに直接訴えるため、サミット参加の意向を示していて、安倍首相が招待したという。

バッハ会長は、２９日の昼食会で各国首脳を前に、スピーチを行う予定。バッハ会長は、これまでにも去年３月に北朝鮮を訪れて金正恩委員長と会談するなど、積極的な“オリンピック外交”を展開している。

バッハ会長は、来月２４日に東京で行われるオリンピック１年前イベントにも出席する予定。

関係者らによると、ＩＯＣのバッハ会長は今年はじめ、東京オリンピックの招致をめぐる贈賄疑惑で、ＪＯＣ（＝日本オリンピック委員会）の竹田会長が、フランス司法当局の捜査を受けていることについて、表向きは「推定無罪」としながらも、来日しない意向を水面下で日本側に示していた。

竹田会長はその後、今年３月にＪＯＣの会長とＩＯＣの委員を退任することを表明し、今月２７日に正式にＪＯＣの役職を退任する。