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動物愛護にも“コンニャク臓器”医療で活躍

2019年6月26日 13:45
動物愛護にも“コンニャク臓器”医療で活躍

オレンジ色のこの物体は、人の臓器を模して開発された「模擬臓器」。研修医や医学生の、手術訓練に利用されています。実物の臓器に近い感触を再現するため、原料にはコンニャクが使用されています。

KOTOBUKI Medical・高山成一郎社長「レバ刺しが食中毒で禁止になった時に、赤いコンニャクが代替品としてお店においてあると聞いたことがあるなと」「どうやったら引っ張れる、縫えるコンニャクになるかチャレンジしました」

白く色を付けた素材で、腫瘍や血管を再現。電気メスでの腫瘍の摘出や、糸での縫合、表面の剥離(はくり)など、実際の手術に近い訓練が可能です。

従来の訓練で利用されてきたブタの臓器などと比べ、衛生的で処分も簡単。常温で約1年間の保存が可能です。1つ2500円~4000円と値段も手頃で、医療業界での利用拡大が期待されています。

高山社長「ブタの臓器に関しては、動物愛護とか衛生面だとか制約もあって」「食品でできているのであれば、全てにおいて使用に差し支えがない」「若い先生がいくらでも練習に使えるようなものにしたい」


【the SOCIAL viewより】