「東京大会を成功に」JOC新会長に山下氏
JOC(=日本オリンピック委員会)の新しい会長に、柔道の五輪金メダリストの山下泰裕氏が就任した。
JOC・山下泰裕新会長「責任の重さを強く痛感しております。退任された竹田前会長の志を受け継ぎまして、東京大会を成功に導いていかなければならない」
東京オリンピックの招致をめぐる贈賄疑惑で、フランス司法当局の捜査を受けている竹田恒和氏は、JOC会長を27日に正式に退任し、柔道の五輪金メダリストで全日本柔道連盟の山下泰裕会長が、新しい会長に就任した。
JOC・山下泰裕新会長「私は、竹田前会長の潔白を信じております」
山下新会長はまた、「東京大会は国家プロジェクトだ。成功のために、関係者らとこれまで以上に連携を密にして、一緒に前に進んでいきたい」と強調した。
山下新会長の就任について関係者たちは、次のように評価した。
大会組織委員会・森会長「(山下さんは)金メダルを取っているし、国民栄誉賞も取っている。日本のスポーツ界にとってはまさにナンバーワンの人。明日来られるけど、一番喜ぶのはプーチン(大統領)じゃないかな」
スポーツ庁・鈴木長官「さまざまなことが新しく前進していくものと期待しています」
山下新会長は、G20大阪サミット出席のために来日するIOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長と28日に面会する予定。
関係者らによると、竹田氏がフランス司法当局から捜査を受けていることが明らかになったあと、バッハ会長は「日本には来ない」との意向を水面下で日本側に示していたという。
なお、JOCの新しい理事候補とされた岡村和美・消費者庁長官は、就任を辞退した。