安達太良山の水蒸気噴火回数 発表の3倍に
福島県の中部に位置する活火山・安達太良山で過去5万年の間に発生した水蒸気噴火の回数が、これまでの発表に比べ3倍ほど多かった事がわかった。
これは、地層学を研究する福島大学などの研究グループが、22日、明らかにした。
安達太良山では、これまで地層の分析で、過去5万年で水蒸気噴火が11回起きたとされている。
その後、研究グループでは、過去5万年の地層を猪苗代湖の湖底で調べた所、安達太良山からの火山泥流が30回流れ込んでいた事がわかったという。これまでの発表よりも、水蒸気噴火がおよそ3倍多く発生していた事になる。
湖の地層から過去の噴火を研究したのは、全国でも例がなく、今後、多くの火山で噴火の回数が見直される可能性もある。