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大涌谷 火山活動の急激な高まりは見られず

2019年6月11日 15:31
大涌谷 火山活動の急激な高まりは見られず

先月、噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた箱根山の大涌谷に、専門家が調査に入り、火山活動の急激な高まりは見られないことがわかった。

11日に撮影された大涌谷の映像では、黄色く見える硫黄の成分や噴気の様子も確認できる。

長年、箱根山で火山ガスの調査を行ってきた東海大学・大場武教授のチームが噴気を採取したところ、マグマに由来する二酸化炭素が緩やかに増えていることがわかり、「火山活動はまだ峠を越えていない」との見方を示した。

大場教授「(噴火の)可能性は低いとは思いますけどマグマからくるガスが増えているのは事実なので注意する必要があると思います」

また、大場教授は、2015年の噴火の時ほど火山ガスに急激な変化は見られていないことなどから、「今回の火山活動は全体として弱い」と分析している。