「落としのプロ」大峯泰廣元理事官が死去 74歳
元警視庁捜査1課理事官で、事件の解説でニュース番組などにも出演していた大峯泰廣さんが5日、亡くなりました。74歳でした。
関係者によりますと、元警視庁捜査1課理事官の大峯泰廣さんは5日朝、東京・葛飾区の自宅で呼吸不全のため急逝したということです。
近年、体調を崩すことが多く、入退院を繰り返し、ことしに入って再び入院し、退院した後は回復傾向にありましたが、突然、容体が急変したということです。74歳でした。葬儀は家族葬でとりおこなうということです。
大峯さんは、警視庁捜査1課でいわゆる「ロス疑惑」や「トリカブト保険金殺人」事件、宮崎勤元死刑囚による連続幼女誘拐殺人事件など、昭和の日本を震撼させた数々の難事件の捜査に関わりました。
特に、オウム真理教による地下鉄サリン事件では、サリン製造に関与した土谷正実元死刑囚の自白を引き出して教団の実態解明に大きく寄与し、「落としのプロ」などと称されていました。
捜査1課のナンバー2である理事官で、警視庁を退官後はニュース番組や情報番組の事件解説に出演したり、回顧録を出版したりするなど、幅広いメディアで活躍していました。