グーグルも秋に移転「渋谷」どう変わる?
世の中で議論を呼んでいる話題についてゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「渋谷はどう変わる?」。「渋谷区100人カイギ」共同発起人の金川暢宏氏に聞いた。
東急電鉄などは、渋谷駅直結の「渋谷スクランブルスクエア」を11月1日に開業すると発表した。また、「渋谷パルコ」は、今年11月下旬にリニューアルオープンすることを発表、グーグル日本法人は今年の秋に「渋谷ストリーム」に本社を移す。
一方で、1934年に開業した「東急東横店」は来年3月に営業を終了することになった。跡地には2027年に開業予定の、渋谷スクランブルスクエアの第2期の建物が建設される予定。大きく変貌する渋谷についてネット上では「新しい文化が生まれるのは、やっぱり渋谷」「渋谷は若者の街でなくなるか!?」「渋谷駅の面影が、段々と変わっていくなあ」などの意見があった。
――フリップをお願いします。
『スクランブル(交わる)』と書きました。スクランブル交差点のスクランブルでもあるんですが、渋谷は元々、いろんな人たちが交わってきて新しいモノを生んできた街なんですね。例えば、円山町のような“裏”っぽい部分もあれば、高級住宅街の松濤のようなエリアもあります。それぞれが近い場所にあって、接点を持ちながら――それで生み出していく文化というのが渋谷にはたくさんあるのかなと思います。
渋谷は変わっていくんですが、新しい人が入ってくると、また新しい形に変わっていく、それが渋谷のアイデンティティーとも言えるので、そういう意味でいくと、この『スクランブル(交わる)』が今の渋谷の新しさをどんどんつくっていくのかなと思います。
――元々、変わっていくのがアイデンティティーだと。
そうですね。ずっとファッションだとか、音楽だとか、あとはスタートアップ――新しいビジネスとか、常に新しいモノを生み出しているのが渋谷の文化だと思っていて、今度新しくグーグルが来たり、新しい大人の人たちが増えてくることによって、また新しい渋谷の姿が見えてくるのかなと私は期待しています。
――100人カイギではどのような声があがっていますか。
渋谷でカイギに出てくれている人たちというのは、非常に面白い人たちが多いので、そういう人たちが交わる場として、一緒に話した同士が新しいプロジェクトを生み出したりしています。
――やはりどんどん交わってほしいですよね。
そうですね。これからは外国人の方も増えるでしょうし、子どもも大人も、渋谷にずっと住んでいる人も、新しく来る人も、そういう人たちがずっと交じり合って、新しい価値を生み出していくというのが、渋谷の街の姿でもあるし、日本自体もそういうポジティブな方向に変わっていければということで、渋谷は先端、実験のようなことができる場所だと思っています。
■金川暢宏氏プロフィル
通信会社で働くかたわら、東京都渋谷区で「渋谷区100人カイギ」を運営している100人カイギは5人ずつのゲストに話してもらうイベントを20回開催して、100人が話したら終了するというイベント。元々は東京都港区でスタート、渋谷区は港区に続き、2017年11月に始まり、現在では全国20か所以上で開催されている。100人カイギの魅力は地域の人を知ることで、地域の新しい魅力に気づき、自分なりの関わり方が見つけられること。集った人同士での新プロジェクトなどもスタートしているという。
【the SOCIAL opinionsより】