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地毛を黒染め指導“ブラック校則”なぜ存在

2019年8月2日 18:46
地毛を黒染め指導“ブラック校則”なぜ存在

髪の毛の色が生まれつき茶色であっても、一律に黒く染めるよう、指導している学校がある。今週、こうした指導をやめるよう、およそ2万人の署名が東京都教育委員会に提出された。理不尽とも思えるルールを定めた、いわゆる“ブラック校則”。なぜなくならないのだろうか。

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大熊さん(19)「卒業式の1週間くらい前に『もしかしたら髪を黒く染めてもらうかもしれない』と(言われた)」「元々、生まれてからずっとこれ(茶色)だったので、それをどうして変えなきゃいけないんだろうって」

高校生のとき、校則を理由に地毛にもかかわらず黒く染めるよう指導された大熊さん。こうした悩みをきっかけに今週、東京都教育委員会にこうした指導の中止を求めて、およそ2万人にのぼる署名を提出した。

これについて都の教育委員会も――。

東京都教育委員会「生来の頭髪を一律に黒染めするような指導は行わない」

学校の校則をめぐりネットでは――。

「時代遅れの校則だな」「私も地毛が茶髪で校則のない高校にした」「あるよね“ブラック校則”」

理不尽とも思えるルールを定めた、いわゆる“ブラック校則”はなぜ存在するのか。

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“黒染め指導”の中止を求める活動の発起人の一人である大熊さん。高校時代、何度も“黒染め指導”を経験した。

大熊さん「先生から『髪が茶色い』と指導を受けたのは1回や2回じゃなかったので。嫌だって気持ちがありまして」

同じ思いをする子を減らすために今回の活動を始めたという。

大熊さん「一人で抱え込んでいる子がいたら、(黒染め指導で悩む子が)少なくなれば、なくなればいいなと思った」

大熊さんと共に活動を進めたNPO法人は、今後この動きが全国に広がってほしいと話す。

NPO法人フローレンス・駒崎弘樹代表理事「今回声をあげたらちょっとでも変わったんですよね。親であり生徒であり、もしかしたら先生方も『おかしい』と思いながら指導しているのであれば、『おかしいですよね』と声をあげることがすごく大事」

街の人に“学校であったルール”について聞いてみると。

20代女性「靴下の色が白じゃないとダメ。かばんにキーホルダーつけちゃダメ」

20代女性「駅から学校まで100m間隔で先生が立ってて、すこしでも靴下下がってたり、スカート折ってる子がいると注意されます」

厳しいルールは多い様子。

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不合理な校則などをなくす活動をする団体によると、納得の出来ない“ブラック校則”は数多く存在。

男子の気持ちをあおりかねないなどの理由で、うなじの見えるポニーテールの禁止や、紫外線が強まる夏であっても日焼け止めの持参・使用禁止などの校則が実際に最近まであったという。

ブラック校則”はなぜ存在するのだろうか。

教育評論家・石川幸夫氏「1つは対外的なもの。学校周辺の方にうちの学校はここまできちっと指導しているぞと」「内部的には子どもたちの非行を防ぐため」

石川さんは教育には変化が必要だと話す。

教育評論家・石川幸夫氏「(校則は)子どもたちと共に作り上げるもの。それを学校の財産としてもっていくべき」

令和になっても残る“ブラック校則”。時代に合わせた見直しが求められそうだ。