“東山社長から直接謝罪”明かす…元ジャニーズJr.橋田康さん 「お金の話は一切なく」今後求めることなど強く訴え…
元ジャニーズJr.の橋田康さんがジャニー喜多川・元社長の性加害についてジャニーズ事務所の東山社長から直接謝罪を受けたことを明かし、当時の様子を語りました。
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元ジャニーズJr.の橋田康さんは22日、読売テレビの「ミヤネ屋」に出演しました。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「まずは東山社長が立って待っていてくださっていて、『本当に長い間、苦しい思いをさせてしまって申し訳なかった』と伝えてくださいました。『変わるきっかけ、向き合うきっかけをくれてありがとう』と言ってくださった。きちんと前を向いてくださっていると感じた時に自分の中で救いになった」
橋田さんは21日、ジャニーズ事務所の東山社長と直接会って話したということです。ジャニーズアイランドの社長・井ノ原快彦さんも同席したといいます。
場所は、ジャニーズ事務所。橋田さんと東山社長が向かい合う形で座り、井ノ原さんは少し離れた場所に座っていたといいます。
部屋に入る前、橋田さんは井ノ原さんから“ある言葉”をかけられました。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「部屋に入る前に、『何か本当に威圧感があったり苦しかったら、言ってください』、入る前にお声がけくださった。何もストレスは感じずに過ごせました」
冒頭、東山社長から謝罪を受けたあと、どのようなことを話したのでしょうか。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「まず、僕が何を求めているのかというのは聞いてくれました。こういうことが二度とないような状況を作っていくために僕は声を出して告白したので、今後こうならないためにどうしていくのか、こうしていくのかという話をたくさんできたと思います」
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橋田さんは今年5月、公の場で被害を告白しました。
元ジャニーズJr. 橋田康さん(今年5月)
「13歳頃に性的被害が起きました。自分にとってはすごく大きな大きなことだった」
それから4か月、事態が大きく変わり始めるなか、今の思いを東山社長らに話したといいます。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「赤裸々にいいますけど、お金の話は一切なく進みました。それは多分、僕自身がそこ(お金)というよりも、僕はもっと“ここをこう考えているというところ”に、フォーカス当ててくれていたからかもしれない」
橋田さんは金銭的な話はせず、事務所に今後求めることなどを強く訴えたということです。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「東山社長がタレントの意見を直接聞けるように、試行錯誤しながらこうしてる、ああしてるという話はいろいろ聞いた。ドライな言い方になるけど、どれだけ頑張っているって言っても、それが可視化されなければわからないことなので、それ(透明化)ははっきりと言わせてもらいました」
井ノ原さんからの話では、自分のジュニア時代と比べて環境が変わっていると感じる点もあったといいます。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「僕がいた時は大人がいなかったというのがすごく大きくて。いたのはジャニーさん、マネジャーさん、振り付けの方」
「今はジュニア同士が何かちょっともめたりしても情報が入ってくるという話をしてくださったので、全然状況が違うんだろうなというのは感じた」
有意義な話し合いだったと話した橋田さん。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「ジャニーズ事務所が本当にこの状況を乗り越えて、強い形で改めてエンターテインメントを発信してくださる状況になってくれるのが、“被害者”っていうレッテルがはがれていくことが僕にとっての救済なので」
出演の最後、橋田さんは、世の中に対しても伝えたいことがありました。
元ジャニーズJr. 橋田康さん
「もう1つちょっと言いたいんですけど、僕自身SNSで『あなたは性加害・性被害を軽視しすぎている』とか、『これは有罪としてあるべき問題だから』とかすごく言われるんですけど、今、矛先として罪を問われる人がいないわけですから、意識を変えて…、変えていこうという方に変えていけたら、すごく幸せだなと思います」
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今、被害者たちにはSNSなどで、多くのひぼう中傷が寄せられています。22日午後4時ごろ、「当事者の会」の平本淳也代表が警察署を訪れました。
当事者の会・平本淳也代表
「(ネットの)ひぼう中傷における被害届になります。『死ね』『生きる資格がない』『消えろ』…日常的に今でも毎日のようにずっと来ます。面白半分でもしやってらっしゃるんなら、すぐやめていただきたい」
今後、刑事告訴に向けた準備を進めていくということです。