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性行為「“Yes”のみが同意」…SHELLYさんが国会で 元ジャニーズJr.も野党ヒアリングに

2023年5月16日 21:23
性行為「“Yes”のみが同意」…SHELLYさんが国会で 元ジャニーズJr.も野党ヒアリングに

性犯罪の規定を見直す刑法改正案が審議される中、タレントのSHELLYさんが国会に招かれ、「同意のない性行為は暴力」と訴えました。一方、“性加害問題”を巡り、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんと橋田康さんが立憲民主党のヒアリングに招かれ、発言しました。

    ◇

16日、タレントのSHELLYさんが国会を訪れました。永田町(国会)に招かれたのは、これが初めてのようです。

SHELLYさん
「これが永田町ね!みたいな感じです。スーツ姿の音声さん、なかなか見ない」

音声
「国会なので」

タレント活動の傍ら、“性教育”についてYouTubeなどで発信しているSHELLYさん。この日、衆議院・法務委員会に参考人として出席しました。笑顔で政治家と挨拶を交わしていましたが、委員会が始まると表情は一変、こう訴えました。

SHELLYさん
「今の性犯罪に対する法律は、あまりにも甘すぎます。そもそも性犯罪と認められるのにハードルが高すぎます」

特に訴えたのが「性的同意」の重要性です。

SHELLYさん
「性的同意といえば『No means No』。『嫌(No)』といったら、そこまで。性行為がある程度始まって、2人とも裸で行為が進んでいたとしても『やっぱりやめよう』、『ここまでにしよう』とどちらかがいえばストップ、そこまで。それ以上したら、性暴行です。この理解を本当に、早く進めたいと思っています」

    ◇

国会では、性犯罪に関する刑法改正案の審議が進んでいます。改正案では「“同意しない意思”を表すことが難しいとされる状況下での性行為」を、処罰の対象としています。

具体的には「暴行・脅迫」を用いること、「アルコールや薬物」を摂取させること、「経済的・社会的関係の地位」を利用することのほか、心身の障害、睡眠・意識が不明瞭、不意打ち 、恐怖・驚がく、虐待などの8つの行為です。

罪名も「強制性交罪」から「不同意性交罪」に変更されます。

SHELLYさん
「今は『Yes means Yes』、『Yes』のみが同意。『嫌よ嫌よも(好きのうち)』という言葉も、現行の法律ができた明治時代の話ですので。いろんな被害者を傷つけたり増やしたりすることは、もうやめましょう」

    ◇

一方、この日の永田町には、ジャニー喜多川さんからの性的被害を主張する2人も招かれました。元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんと橋田康さんです。

元ジャニーズJr. 橋田康さん
「13歳の頃に性的被害が起きました。合計2回ほどですが、自分にとっては、すごく大きな大きなことでありました」

元ジャニーズJr. カウアン・オカモトさん
「芸能界に限らず、未成年者が絶対的に立場の上の人から何かを要求された時に、拒むのは難しいと思います」

2人は、立憲民主党の「性被害・児童虐待」のヒアリングに出席し、性被害者を守るための法整備を訴えました。

    ◇

ジャニー喜多川さんの“性加害問題”で、5月14日にはジャニーズ事務所のトップ、藤島ジュリー景子社長自らが語る動画が公開され、一連の騒動について謝罪しました。

ジャニーズ事務所 藤島ジュリー景子社長
「創業者ジャニー喜多川の性加害問題について、世の中を大きくお騒がせしておりますことを心よりおわび申し上げます」

「性加害が事実かどうか」については、「ジャニー喜多川に確認できない中で、個別の告発内容について、一言で言い切ることは容易ではない」としています。

この動画を見た2人は…

元ジャニーズJr. 橋田康さん
「トップの方が動画に出て頭を下げるということに関しては、すごく本当に、自分自身も衝撃的」

元ジャニーズJr. カウアン・オカモトさん
「まず第一歩だなと。始まったなと、思いました」
「僕たちのような被害者が、今後生まれないための法律の整備がされることを強く願っています」

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