汚染浄化後“トリチウム水”長期保管の方向
福島第一原発で汚染水を浄化した後にたまり続ける放射性トリチウムを含む処理水について、国の小委員会が、敷地内で長期保管する選択肢を加え、議論を進める方針を示した。
福島第一原発でタンクにたまり続けるトリチウム水は、これまでに100万トンに達し、薄めて海へ放出することも視野に検討が続けられてきた。
9日、7か月ぶりに開かれた国の小委員会は、海洋放出はせずに福島第一原発の敷地内にタンクで長期保管する選択肢も加え、議論を進める方針を示した。
一方、東京電力はこのままのペースでトリチウム水が増え続けると、3年後の2022年の夏にはタンクを設置する敷地が限界に達するとの試算を公表した。
長期保管を決めたとしても実際に実行できるかどうかも課題となる。