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浅間山が噴火 噴石や火砕流に警戒を

2019年8月25日 22:00

25日午後10時0分、気象庁は群馬と長野県境にある浅間山の状況に関する解説情報を発表した。

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<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 浅間山で25日19時28分頃、噴火が発生しました。

[防災上の警戒事項]
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。


[火山の活動状況等]
 本日(25日)19時28分頃、山頂火口で噴火が発生しました。噴煙は灰白色で、火口縁上概ね600メートルまで上がり、東に流れました。噴煙はその後白色で、概ね火口縁上200メートルで推移しています。監視カメラでは噴石は確認されていません。

 今回の噴火は前回(8月7日)と比べて小さいものでした。

 浅間山山麓の関係機関に問い合わせたところ、山頂の東側約4km付近でごくわずかな降灰が確認されています。

 噴火後、火山性地震が一時的に増加しましたが、現在は噴火前の状況に戻りつつあります。傾斜計では明瞭な変化はみられませんでした。

 引き続き同程度の噴火が発生する可能性がありますので、火山活動の推移を注意深くみていく必要があります。