苦しい闘病体験を笑いに変える女性漫画家
ある女性マンガ家のギャグマンガ作品が話題を集めている。「次にくるマンガ大賞」のWEBマンガ部門で3位に選ばれた作品のテーマは自身の闘病体験、苦しい闘病体験を笑いに変えるそのワケとは。
自身の闘病体験を笑いに変える、悪魔に憧れるギャグマンガ家・島袋全優さん。
そのマンガでは…
「現在だったら、1万人に1人の病。
『潰瘍性大腸炎って治るんです?』
『治るんじゃないかなぁ。1年…いや…』
デビューへの道が確実に遠のいてしまう。
悠長に1年も休んでるヒマなんて無い!
しかし、ギャグ四コマなら描けんじゃね」
こうしてギャグマンガ家としてデビューした島袋さん。現在も闘病しながらマンガを描いている。
島袋さん「笑えるやつにしようって、それだけは決まっていました」
島袋さんは潰瘍性大腸炎。大腸に炎症を繰り返し、出血、下痢、体重減少、発熱などの症状がでる。現在は大腸を全摘し、人工肛門で暮らしている。
発病したのは19歳。その時から、マンガにしようと心に決めた。作中には自身の闘病体験もでてくる。
「コレを…自分で…!?尻に…!?
注腸の量は100ミリリットル…栄養ドリンクと同じ量…
あ、コレはあかん…あかんコレェ…あかーん」
島袋さん「かわいそうになるやつは見てもらえないかと思って。病気のことを笑い話にしがちだったので、そのほうが、性に合ってると思ってやってますね」
2017年からWEBマンガで連載がスタートした。しかし、3話でいきなり入院、手術のため休載。あとがきでは…
“早速3話を休載してしまい大変すみませんでした。ていうか本当ガチなんですよこのマンガ”
その後も度々休載するが、そのたびにファンの応援が増えていく。島袋さんが連載する“GANMA!”では、マンガを応援する印をハートマークで作品につける仕組みだ。休載するほどハートが多くなる島袋さん。ファンの応援もあり、今年行われた“次にくるマンガ大賞”ではWEBマンガ部門で3位に入賞した。
島袋さん「できるだけ忙しくはなりたくないかな。入院しちゃうから」
【the SOCIAL lifeより】