観測史上最大の雨「人が川に流された」佐賀
九州北部は28日未明から猛烈な雨に見舞われ、気象庁は午前6時前、佐賀県、福岡県、長崎県に大雨特別警報を発表した。
佐賀県には、午前5時50分に大雨警戒レベル5にあたる大雨特別警報が発表された。佐賀市では午前8時20分までの24時間に388.5ミリの雨を記録し、観測史上最大となった。
佐賀県内では被害が出ている。警察によると、28日午前5時ごろ、武雄市で川に流された車から50代の男性が救助されたが、死亡が確認された。また、佐賀市でも水没した車の中から女性1人が意識不明の状態で発見された。
また、福岡県八女市でも川に流された男性が消防に救助されたが、心肺停止の状態。
このほか佐賀県武雄市内では、人が川に流されたという情報が複数寄せられていて、消防などが確認を急いでいる。
佐賀県の山口知事は28日朝、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。これを受け午前9時前、福岡県の久留米駐屯地の隊員が武雄市、多久市、小城市に向け出発している。