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身に覚えのない携帯“高額請求”被害相次ぐ

2019年9月2日 19:09
身に覚えのない携帯“高額請求”被害相次ぐ

「高額な請求額になっています」などというメールがきっかけで、携帯会社から身に覚えのない高額請求をされるケースが、今、相次いでいる。どんなメールが送られてきたのか、実際に被害にあった人に話を聞くことができた。

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「(メールで)有名人を偽ったりとか、知り合いです、みたいなのとか」

「私のメールアドレスが公共のトイレにはられていますみたいな変なメールがきます」

多くの人が頭を悩ませる迷惑メール。中には、携帯電話会社をかたるものまである。

「今月の(携帯電話料金の)請求額はこちらってなっていて」

実は今、携帯会社から身に覚えのない高額請求をされるケースが、相次いでいる。

実際に7月下旬、携帯会社から高額な請求がきたという女性に聞いた。

身に覚えのない高額請求がきた女性「仕事の合間に携帯を見たらSMS(メッセージ)が入っていて、料金が高額になっていると書いてあったので」

料金が高額になっているので金額を確認してほしいという内容のメッセージが届き、書かれていたサイトにアクセスしたという。

身に覚えのない高額請求がきた女性「ドコモの料金の画面と全く同じ画面が出て、そのままIDとパスワードを入れたら、そこでぱっとバグってしまって」

料金を確認しようとIDとパスワードを入力したが、画面が乱れただけだったという。

身に覚えのない高額請求がきた女性「入った先がドコモと全く同じページなので疑わないですよね」

実は、女性がIDとパスワードを入力していたサイトは、見た目がそっくりな携帯会社の偽サイト。偽サイトに入力した際に、IDとパスワードが抜き取られていた。

その後…。

身に覚えのない高額請求がきた女性「アマゾン経由で9万4000円くらいが使われているというのが分かりました」

IDとパスワードから、携帯の決済サービスが悪用され、身に覚えのない、およそ9万4000円分の買い物をされていた。

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こうした偽サイトの数は、今年7月に2189件が報告されていて、過去最高を記録。

携帯会社の偽サイトへの誘導は、前の月と比べて、4.7倍に急増している。

また、偽のメッセージはこんな悪質なものもある。本物のドコモから来ているメッセージの中に、偽のメッセージが紛れ込んでいるケースもでてきている。

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携帯会社はどう対応しているのだろうか?

携帯の決済サービスを悪用した不正利用が相次いだことから、NTTドコモは、アマゾンで買い物をする際に、契約者のネット回線からではないと、その契約者の決済サービスが利用できないように仕様(初期設定時)を変更した。

さらに、これまで被害者への補償はしないとしていたドコモは、先週から、原則、全額補償とするとしている。

一方、KDDIやソフトバンクは、補償の規約を改定する準備などをすすめているという。

携帯会社は、不安をあおるような内容には注意が必要で、万が一、偽サイトにアクセスしても、個人情報を入力しないよう呼びかけている。

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