“早め忘年会”も 第8波が迫る中「対策強化宣言」外出自粛要請も可能に
政府は11日、新型コロナウイルス第8波に備えた「対策強化宣言」を新設し、外出自粛を都道府県が要請できるようにする新たな対応策を決めました。こうした中、都内の飲み屋街には人があふれ、「早めの忘年会プラン」を用意する飲食店も。
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11日午後7時ごろ、東京・新橋の飲み屋街は、狭い路地に人がひしめき合っていました。どの店も外にまでテーブルを並べて営業、テーブルが足りなくなったのか、ビールケースをテーブルにして飲んでいる人たちもいました。
今夜は"はしご酒”をするという、幼なじみで楽しんでいたグループに声をかけると。
――新橋の人の数どうですか?
幼なじみのグループ
「割と多いのかなと思います。金曜日ということもあるので。本来、仲良いメンツが10人くらいいるんですけど」
「(飲むのは)最近3~4人が多いね」
「そうですね。3~4人が多いですね」
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東京・渋谷区の焼き肉店「宇田川町肉屋横丁」には、早めの忘年会を楽しんでいる人たちがいました。
大学時代のサークル仲間の会社員2人組(20代)
「久しぶり忘年会! みたいな」
「プチちょっと前忘年会みたいなノリ」
店が用意していたのは、今月から始めた「早めの忘年会プラン」です。グループに1枚、最大半額になるクーポン券を渡しているといいます。
焼き肉店の店長
「(早め忘年会をする人は)去年に比べると、2倍くらいは増えてるのかなという感覚」
“早め忘年会”を楽しむ大学時代のサークル仲間の会社員2人組(20代)
「普通に感染者増えるの怖いよね」
「人に迷惑かけないっていうのは、気をつけたい」
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新型コロナ“第8波”が迫る中、厚生労働省が11日に発表した東京都内の新たな感染者は7899人。4日の3098人と比べて、倍以上増加しました。
11日午後8時半ごろ、東京都の小池都知事はエジプトで開かれた国際会議から帰国し、「7日間、日本におりませんでしたが、この間、加速度的に感染者数が増えていることから、“第8波”予想されてきたことなので、様々な準備を進めていきたい」と述べました。
今後について、政府は第8波に備えた新たな対応策を決めました。感染状況のレベルを「レベル1・感染小康期」、「レベル2・感染拡大初期」、「レベル3・医療負荷増大期」、「レベル4・医療機能不全期」の4段階に分けます。第7波と同じ程度、もしくはそれを上回った「レベル3・医療負荷増大期」の場合、各都道府県の判断で「対策強化宣言」を出し、症状が出た際の外出自粛や大人数の会食を避けることなどを要請できるようにします。
――「対策強化宣言」出されると?
大学生(20)
「困ります。嫌だなと。(今後)気を引き締めないといけないなと」
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11日夜、新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は、「(レベル3は)感染拡大につながる行動はやめましょう。しかし(レベル4の)機能不全になった場合には、これ最悪のことですから、絶対に避けたいレベル」と述べました。
(『news zero』より)