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京都で“朝観光”が人気 混雑避け静寂の中で紅葉狩り堪能

2022年11月25日 22:19

人気の観光地では、多くの人が紅葉狩りを楽しんでいます。そんな中、全国や海外から多くの観光客が訪れる京都では、朝にゆっくり観光をする“朝観光”など、混雑する時間を避けた観光が人気となっています。

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記者
「午前7時半前です。多くの観光客が開門と同時に続々と入っていきます」

約680年前に建てられた世界遺産「天龍寺(てんりゅうじ)」は、京都有数の紅葉の名所です。美しい朝日が鮮やかに色づいたモミジを照らす朝の時間、景色は太陽の角度で刻々と表情を変えます。

三重県から訪れた人
「とってもきれいですね」

群馬県から訪れた人
「洗われますよね、疲れた心が」

紅葉シーズンは、天龍寺では開門時間をいつもより1時間早めています。

天龍寺 小川湫生宗務総長
「(朝は)ゆっくりと密を避けて参拝できる。日中はとんでもない人が来られますね」

25日午後2時半ごろには、多くの人が訪れ混んでいました。

兵庫から来た大学生
「めっちゃ人が多いなという感じですね」

朝と午後の光景を比べると、午後の混み具合は一目瞭然でした。

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今、京都で朝に観光を楽しむ“朝観光”が注目されています。

朝の静寂の中、池の水面に映った逆さモミジなどを楽しむ人たち。その中の2人組に声をかけると…


「人生最後の紅葉を(母に)見せようと思って」

――おいくつですか?


「92歳」

すると…

「え!そんな!」

通りすがりの人から、思わず声がかかりました。

「ごめん、聞こえちゃった。お元気でいいですね」


「きれいです。朝日に映えてというか」


「来年あるかどうか、分からないので」


「あんなんばっかいいますねん」

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参加者
「誰も人がいない」

こうした中、星野リゾートが始めたのが、早朝の散策ツアーです。午前6時半にスタートし、人の少ない京都を巡ります。(※宿泊者向けの無料ツアー)

参加者
「人だらけで道路も車も動かないと聞いていたので、静かな中、京都を味わえるので良かった」

さらに、朝の光が差し込む渓谷の紅葉を見ながら屋形船で楽しめる、朝食サービスも提供しています。(星のや京都「錦秋の朝ごはん舟」 予約制 2人:6万9000円 来月5日まで)

星のや京都 眞﨑宏明総支配人
「ぜいたくである。かつ、すごく、豊かな気持ちになったという言葉を頂戴しています」

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今年は、全国旅行支援や、水際対策が大幅に緩和されたことなどから、全国そして海外からも京都に多くの観光客が訪れています。

嵐山商店街 石川恵介会長
「外国の方がコロナ前まで戻っているわけではないんですけど、日本の方はコロナ前の2倍くらいは、たくさん来られている印象」

新型コロナウイルスの感染拡大も心配され、京都市は時間をずらして楽しむ「分散観光」を呼びかけています。

【京都府の新型コロナ感染者数 10月25日:652人 11月25日:1711人 ※厚生労働省より】

観光地にライブカメラも設置し、リアルタイムで混雑状況を確認できるようにもしています。

京都市 観光MICE推進室 小山健一郎課長
「コロナ禍以前に度を過ぎた混雑であるとか、マナーの問題が発生してましたので、そういったことがないように」

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混雑を避けたツアーは朝だけでなく、夜にも行われています。

叡山電鉄は、定員を絞り、夜の紅葉を楽しむ特別列車を運行しました。車内が真っ暗になった列車は、ライトアップされたモミジのトンネルを通ります。
(叡山電鉄 紅葉ライトアップ特別列車 参加費3000円 定員40人 ※予約は終了)

紅葉を撮影していた参加者は…

「こんな感じです。ベストショットです、自分の中で。満足度100点です」

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混み合う時間をずらすことで、密を避けるだけでなく、新たな魅力発見にもつながっています。