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富士山“登山規制”を検討 山小屋に泊まらず外で仮眠…“弾丸登山”増加を警戒 山梨

2023年8月2日 20:26
富士山“登山規制”を検討 山小屋に泊まらず外で仮眠…“弾丸登山”増加を警戒 山梨

富士山の山開きから1か月。すでに6万人を超える登山者が訪れていますが、無理な計画で山頂を目指す“弾丸登山”が相次いでいます。山岳ガイドは“弾丸登山”の危険性を指摘。山梨県は安全確保のため、“登山規制”を検討しています。

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富士山の山開きから1か月を迎えました。今年は世界遺産の登録から10年。この1か月で、すでに6万人を超える登山者が訪れています。

記念イヤーに盛り上がる一方で、ある問題が起きています。

富士山の9合目で撮影された画像には、暗闇の中、山小屋の外でスエットなどを着込み、地面に寝転んでいる人の姿が。別の画像には、山の斜面で仮眠をとる人の姿もありました。山小屋に泊まらず、無理な計画で山頂を目指す“弾丸登山”が相次いでいるのです。

富士宮口ガイド組合 水本俊輔代表
「山小屋の予約もせずに9合目までたどり着いて疲労。山頂でご来光に時間調整で、ああいう形で休息をとっている」

世界遺産に登録された2013年から急増した“弾丸登山”。現在も週末など多いときには60人ほどが、山小屋の外で夜を過ごしているといいます。山岳ガイドは“弾丸登山”の危険性を指摘します。

富士宮口ガイド組合 水本俊輔代表
「一桁台の気温になりますので低体温症であったりとか、暗い状況ですと落石がしてきても目視で確認できないので、大けがにつながる危険性がある」

このような状況を受け、山梨県は安全確保のため、吉田口登山道の登山規制を検討していることを明らかにしました。1日4000人を基準に、8合目付近で登山者を止める考えだということです。

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