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小泉環境相が外交デビュー その実行力は…

2019年9月23日 17:29
小泉環境相が外交デビュー その実行力は…

閣僚として外交デビュー。ニューヨークを訪れている小泉環境相は、国連イベントで地球温暖化対策について、日本がリーダーシップを取っていくとの決意を英語でスピーチした。しかし、具体的な政策はまだ見えておらず、その実行力が問われている。

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アメリカ・ニューヨークに到着した小泉進次郎環境相。感想を聞かれると…

小泉環境相「胸が苦しくなる街なんですよね。(Q.それはなぜ?)本当に勉強が大変だったしね。卒業できるかどうかギリギリだったから」

コロンビア大学の大学院で政治学を学んだ小泉環境相。つらい学生時代を過ごしたというこの街で“外交デビュー”となった。

到着翌日は朝から精力的に始動。

小泉環境相「これからの気候変動に対する日本の本気度をしっかり伝えてきたいと思います」

ランチタイムは午後1時過ぎ。小泉環境相が向かったのはピザ店。

小泉環境相「(Q.ピザはどうでしたか?)やっぱりニューヨークの味だね。アメリカはピザだね。懐かしかった」

腹ごしらえをした小泉環境相。その足で、いよいよ大舞台へ。国連本部で開かれた環境関連のイベントでスピーチに臨んだ。

小泉環境相「皆さん初めまして。ちょうど10日前に環境大臣に就任した小泉です。スピーチの前に大事な事を。日本は時間を守ります」

冒頭から笑いを誘った小泉環境相。実は、前に登壇したケニアの代表者が大幅に持ち時間をオーバー。これを受け、アドリブで冗談を差し込み、スピーチを始めたという。

小泉環境相「日本は1997年に京都議定書を採択したが、以来、リーダーシップに欠けていた。しかし、今日からは違います。都市部、国、そして世界の脱炭素化に一緒に取り組みましょう」

日本の温暖化対策は消極的だとの批判もある中で、今後はリーダーシップを取っていくと宣言した形。

小泉環境相「38歳で最年少の大臣だと色んな所で言われたり、今日も色んな会議、国連とか行っても『若いね』と色んな大臣から言われました。私としては世代の間をブリッジするような、そういう役割を担っていきたい」

得意の英語力と発信力で日本の存在感をアピールした小泉環境相。ただ、どう進めていくのかは見えておらず、今後は、その実行力が問われる。