「出馬意向」小泉氏と菅前首相との関係性に注目 高市氏は来週にも出馬表明か 自民党総裁選
“ポスト岸田”をめぐる動きが活発になっています。21日、記者団に囲まれたのは、自民党総裁選に出馬する意向を固めた小泉進次郎元環境相です。『news zero』は、その小泉氏を支援するとみられている菅前首相との関係性に注目しました。
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21日、カメラの前に姿を見せた小泉進次郎元環境相。
──出馬意向の報道が出ていますけども?
小泉進次郎元環境相(43)
「今、周辺の報道ですから、ひとつひとつお答えすることは控えさせていただきます」
自身に近い議員に対しては、出馬の意向を伝えている小泉氏。地元の横須賀からは、期待の声が聞かれました。
小泉氏の地元有権者
「総理になったらいいかなと。おごった感じがなくて『(去年、子どもは)3歳です』といったら『ウチのと同じです』と」
その一方で、“不安視”されているのが…
小泉氏の地元有権者
「(父親の)純一郎さんが総理大臣やっているのでノウハウはあるかもしれないが、まだちょっと若いかなというところが心配ですね」
その小泉氏を支援するとみられるのが、75歳の菅前首相です。同じ神奈川県が選挙区で、“師弟関係”とも言える菅氏と小泉氏。
5年前の2019年、小泉氏は当時30代で環境相に就任しましたが、小泉氏を入閣させるよう推薦したのは、当時、官房長官だった菅氏でした。滝川クリステルさんとの結婚も、当時の安倍首相より先に菅氏に伝えたといわれています。
3年前の2021年、当時の菅首相が総裁選に出馬せず、再選を断念した際には…
小泉進次郎元環境相(当時40)
「(菅氏には)感謝しかないですね。いっぱい…思い出すとね。言葉浮かんできますけども…」
菅氏を思い、涙を流しました。
菅氏は去年、インターネットの番組で「小泉氏は総理になれるか?」と問われ…
菅前首相 インターネット番組で発言(去年11月)
「必ずその道を歩んでいくと思う。時期はわからないがそういう政治家だと思う」
菅氏は小泉氏を特に目をかけ、小泉氏は菅氏に敬意を持っている関係だといいます。
その2人が3年前の総裁選で支援したのが、河野デジタル相。
河野太郎デジタル相(61)
「改革をひとつひとつしっかりやっていきたいと思います。というリハーサルでした」
21日は“動画を撮影”。ところが…
──どんな撮影かだけ聞いてもいいですか?
河野太郎デジタル相(61)
「ナイショ」
撮影が終わった後に聞いても。
──発信したいこととは?
河野太郎デジタル相(61)
「中身はナイショです」
──総裁選に向けての準備は?
結局、内容は教えてくれませんでしたが、総裁選に向けた知名度向上や支持拡大のための動きとみられます。
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岸田首相に出馬を報告したのは“コバホーク”こと小林鷹之前経済安保担当相。
──総理からはどういった言葉が?
総裁選に出馬表明 小林鷹之氏(49)
「『頑張れよ』」
──同じ40代で知名度の高い小泉さんというのは、総裁選を勝つにあたって一つ壁に?
総裁選に出馬表明 小林鷹之氏(49)
「胸をお借りする気持ちで頑張っていきたいと思います」
当選回数で先輩は…
小林鷹之氏(49)当選回数4回
小泉進次郎氏(43)当選回数5回
21日、自民党は「THE MATCH」と銘打った総裁選の動画を公開しました。
そして21日夜、高市早苗経済安保担当相(63)は、自らを支援する議員と会合。
高市氏は出馬に必要な20人、推薦人を集められるかが課題ですが、陣営の山田参議院議員は「推薦人を確保するメドがついた。来週にも出馬に関する決意表明があるのではないか」と述べました。
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一方、同じく9月に行われる立憲民主党の代表選。出馬表明第1号となったのは、枝野前代表。
立憲民主党 枝野幸男前代表(60)(21日午後)
「古い政治に終止符を打ち、新しい時代へ向かって進むときだと考え、今回の出馬を決意いたしました。選択的夫婦別姓の実現は当然のこと。同性パートナーが望めば結婚できるようにします」
自民党との差別化をアピールし、対峙(たいじ)していく決意を示しました。会見後、その足で向かったのは、地元選挙区・大宮。
立憲民主党 枝野幸男前代表(60)(21日午後6時ごろ)
「幅広い国民の皆さんに信頼をしていただける国民政党へと脱皮をする。日本の新しい時代の扉を開く、その先頭に立ってまいります」
(8月21日放送『news zero』より)