台風15号から1か月…千葉で復旧作業続く
千葉県で住宅などに大きな被害が出た台風15号から9日で1か月。約3万5000軒の住宅が損壊し、現在も復旧作業が続いている。
千葉県では、先月9日に上陸した台風15号の影響で、住宅や農作物に甚大な被害が出た。県によると、住宅の全壊や一部損壊など、千葉県内での住宅被害は約3万5000軒に上る。1か月たった今も、屋根の修復業者が確保できないなどの理由から、多くの家が屋根をブルーシートで覆うなどの応急処置にとどまっている。また、千葉県の水産物や農産物の被害額は、過去10年で最悪の411億円を超えている。
千葉・八街市 野菜などの卸売業者・金井峻亮さん「停電はまるまる4日。うちは4日で済んだんですけど、その間に葉物関係とかはほぼだめになっちゃいましたね」「金額にするとだいたい500万円から多くて1000万円くらい」
野菜を保管していた冷蔵庫には、1か月たった現在も、廃棄となった野菜が置かれていた。
金井さん「ネギを中心に一部はある程度、処理はしたんですけど、売り物にならないから廃棄しようとなったんですけど、廃棄業者もなかなか来られない状況で」「ハウスとか農業法人さんに聞いていると、修理したくても部品や資材が間に合わないとか、商売ができないという悲鳴が上がっているっていうのは聞きますね」
千葉県は農産物被害に関する助成金について検討を続けているという。
現在も復旧作業が続く千葉県に、週末にかけて大型の台風19号が接近する恐れがあり、警戒が必要。