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インストール「4000万回超」も……接触確認アプリ“COCOA”機能停止へ 全数把握見直しで 河野大臣「削除しないで」

2022年9月14日 10:26
インストール「4000万回超」も……接触確認アプリ“COCOA”機能停止へ 全数把握見直しで 河野大臣「削除しないで」

新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」が、感染者の「全数把握」見直しに伴い機能停止されることになりました。イベント時に利用している人からは「必要だった」という声も。河野デジタル大臣は、総括のため削除しないよう呼びかけています。

■イベントでは「COCOAあった方が」

13日夜、都内で行われるライブに向かう人に、スマホの中を見せてもらいました。

イベントに参加する時にインストールを求められることもある、接触確認アプリの「COCOA」。ある利用者のCOCOAは動作中になっていて、「利用開始から633日」とスマホ画面に表示されていました。

COCOAの利用者は「(イベントの時は)あった方がいいと思います。会場の中に、同じ空間の中に入るから」と言います。

2年前に導入されたCOCOAは、新型コロナに感染した人が登録すれば、接触した可能性がある人に通知が届くアプリです。8月までのインストール回数は、のべ4000万回を超えています。

これまで、一部のOSで約4か月間通知が届かなかったり、アップデートすると強制終了したりするなど、たびたび不具合が生じていました。一方で、感染拡大の防止に一定の役割を果たしてきました。

このCOCOAについて13日に言及したのは、腰痛予防のために椅子をバランスボールに替えて、ポロシャツ姿で会見した河野デジタル大臣です。

「COCOAを活用する前提が変わりますので、COCOAの機能停止ということになると思います」。政府が打ち出した感染者の「全数把握」見直しに伴い、アプリの機能を停止する考えを示しました。アプリの機能を止める日時は決定次第、発表するとしています。

13日のイベントに参加するためCOCOAを入れたばかりという2人に、都内で聞きました。機能停止の発表に「えーっ!びっくりです。みんな濃厚接触者じゃないというのが分かるから、安心できる面があるし、必要だったんじゃないかなって思います」と話しました。

河野大臣はCOCOAを総括するため、今後利用者に対してアンケートを行う考えで、まだアプリを削除しないよう呼びかけました。

一方、東京都でも方針変更がありました。

9月26日から国の方針に沿い、感染者の「全数把握」を見直すことを決定。見直し後の届け出の対象は65歳以上の人、入院を要する人、重症化リスクがあって治療薬の投与または酸素投与が必要な人、妊婦に限定します。

これら以外の人については、都の「陽性者登録センター」に自ら登録してもらうことで、健康観察などのフォローアップを行います。ただ見直し後も、都は感染者数の総数を変わらず把握できるということです。


(9月13日『news zero』より)