規制委 原発事故の検討会を5年ぶりに再開
原子力規制委員会は、2011年に起きた福島第一原発の事故を調査・分析する検討会を5年ぶりに再開した。これまで調査できなかった原子炉建屋の内部も調査する方針。
原子力規制委員会は、福島第一原発事故の原因について、2014年に中間報告書にまとめ、この検討会をいったん休止していた。しかし、事故から8年がたち、現場の放射線量が下がったため、新たなデータの採取が可能になり、調査を再開することになった。
18日に再開された検討会では、原子炉の圧力を下げるために行った「ベント」がどの程度機能したのか調べるほか、放射性物質が放出された経路や原子炉の冷却するための設計について調査を進める方針が確認された。
規制委員会は、来年をメドに中間報告書をまとめる予定だが、いまも原子炉格納容器の中は人が立ち入ることはできず、メルトダウンの詳細な経緯の解明は来年以降も続く。