知床観光船事故受け“安全対策”…罰則強化や抜き打ち監査など 国交省
北海道・知床半島沖で発生した観光船沈没から8か月、国土交通省は悪質な旅客船事業者を排除し、事故防止を図るための安全対策をとりまとめました。
事故対策検討委員会がとりまとめた安全対策には、拘禁刑導入などの罰則強化や、抜き打ち監査など悪質事業者を排除するものや、水温が低い海域で原則義務化されるスライダー付きいかだの搭載支援など、事故の際に被害を軽減させる66の項目が示されました。
また、運輸安全委員会から、ハッチから海水が入り沈没した可能性があるとの経過報告を受け、事業者が出航前にハッチカバーが閉まっているか確認し記録することや、船舶検査を行う組織が必ずハッチカバーの留め具の作動確認を行うことも盛り込まれました。
斉藤国交相は「法令改正にも取り組み、安全安心対策に万全を期す」としています。