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道路から隆起するマンホールで交通が…“助け合い”でしのぐ被災地 輪島市・穴水町の現状は<藤井キャスター報告>

2024年1月4日 17:58
道路から隆起するマンホールで交通が…“助け合い”でしのぐ被災地 輪島市・穴水町の現状は<藤井キャスター報告>

元日に最大震度7の地震に襲われた石川県。4日、藤井貴彦キャスターが被災地の石川県にいます。

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1月1日の夕方、震度6強の強い地震に見舞われた穴水町の役場前に来ています。

お正月ということで玄関の前には門松なども立てられていますが、地震の影響をうけ倒れかかっています。また足元を見ると段差ができてしまっているのが確認できます。

穴水町役場では炊き出しが行われているんですが、役場が提供しているのではなく、町内の皆さんが持ち寄った食材で町内の皆さんが炊き出しをしているということです。このあたりはまだ水も電気も通っていないということで、皆さんが持ち寄ったもので少しでも温かいものを食べてもらおうと、この日はおにぎりとカレーが作られるということです。役場の3階には避難している人が150人ほどいらっしゃいます。温かいものをなかなか食べられないという思いから、地元の皆さんが持ち寄った食事で炊き出しが行われているということです。

一方、4日の午前中、私は穴水町の北にある輪島市で取材をしてきました。“輪島の朝市”で有名なエリアは火災に見舞われ、あたりは焼け野原の状態になり、今でも煙のようなものが上空からふり注ぎ、焦げ臭いにおいがあたりを包んでいました。

街中では、道路の交差点のあたりにマンホールが突き出ている様子が確認できました。これが道路の交通を妨げている状況で、だいたい1メートル50センチまで隆起してしまっていました。こういったマンホールがいくつも見られました。

さらに輪島市のあるセンターには、初めて給水車が到着しました。1人2リットルのペットボトル1本が上限だということです。陸路が寸断されているところがいくつかあり、町の中で重機が作業をしているということをほとんど聞くことがありませんでした。それにより、復旧作業が少しずつ遅れているのが現状です。

また物資の支援について、企業や団体については受け入れているんですが、個人については今は受け付けていない状況だということです。個人でどうしても支援をしたいという方は、義援金での検討をお願いしたいと石川県のホームページには掲載されています。

被災地では、個人で町内で助け合っている状況が多く見られています。まさに助け合いで、なんとか4日目をしのいでいるという状況です。

穴水町では4時47分に日の入りを迎えたということで、現在はあたりが少しずつ暗くなっています。穴水町役場の中を見ると、自家発電で明かりをキープしている状況だということです。空調での暖房ではなく、ストーブの周りに人が集まっているということです。

1月1日の午後4時10分ごろに起きた強い地震から4日目の夜を迎えることになります。明かりの少ない、少し寒さのただよう不安な中、被災者の皆さんは夜を過ごしています。

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