東京五輪・空手競技のマット“1円”で入札
来年の東京オリンピック・パラリンピックの空手競技で使われるマットについて、大会組織委員会が行った競争入札で、埼玉県の業者が1円で落札していたことがわかった。
東京大会での空手の競技会場や練習会場で使用するマットの競争入札は、ことし7月に行われた。
組織委員会によると、入札には4社が参加し、このうち2社が1円で応札、9月のテスト大会の際に、2社のマットを使って選手らから意見を聞いた上で、最終的に埼玉県の業者と1円で契約したという。
組織委員会は日本テレビの取材に対し、「入札に最低価格は設けていない。入札価格は、個々の事業者の判断によるもので、事業者が1円で入札しても、今後の事業活動に有益だと判断したものだと認識している」とコメントしている。
また、通常、ホームページ上で公表している契約金額を、当初、非公表にしていた点については、「契約金額の公表は義務づけられておらず、過度な競争につながる恐れがあるため、今回は公表しなかった。さまざまな指摘を踏まえ、今後は一般競争入札については、契約金額を全て公表する」などと説明した。