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京都の寺の境内で浮遊する仏像 南無い現場

2019年11月25日 14:33
京都の寺の境内で浮遊する仏像 南無い現場

由緒あるお寺で行われたイベントで披露された、空中を飛び回る「ドローン仏」。南無(なむ)い現場を取材した。

京都の寺の境内で浮遊する仏像。この珍しい光景にお客さんはスマホを向けて撮影する。飛んでいたのはドローン仏。ドローンによって浮遊する仏像だ。

寺で開催されたアイドルライブのなかでお披露目された。畳の上から順番に飛び立つドローン仏。雅楽の音色とともに空中を移動、参詣者の真上に浮かんだ。阿弥陀如来が極楽浄土から雲にのってやってくるという仏教の世界観に一歩近づいたと住職はいう。

今回登場したドローン仏は、勢至菩薩、阿弥陀如来、観音菩薩の3体で、仏師の三浦さんが作った。

浮遊させるため軽量化にチャレンジ。木彫りした仏像をスキャンして…

仏師の三浦さん「3Dプリンターで(作った)、なかは空洞になっている」

仏がのる雲は発泡スチロールでできていて、総重量は約13グラム。スマホで操作する。ドローンと3Dプリンターという最新技術を駆使し完成にこぎつけた。以前に作ったドローン仏とはかなり形が違う。ドローン仏のファンという女性は…

ドローン仏ファン梅村さん「上にのっている仏さまがかわいらしい感じでしたが、よりリアルな仏像になっていた」「三浦さんのドローンの腕もかなり上がっていたので、すごい頑張られたんだなって感動しました」

ドローン仏を目の前で見たアイドルは…

出演したアイドルのmarble≠marble Tnakaさん「お~って感じですね。天に舞ってるっていう感じですごく南無かった(ありがたかった)です」

同じくイベントに出演した仏教をモチーフにしたアイドルグループは…

てら*ぱるむす「お寺でこんなことがあるんだとびっくりしたのが一番の感想です」「現代でも仏教がこうやって生きているんだと実感しました」

ライブ会場になったのは、400年以上の歴史がある京都の龍岸寺だ。その本堂がライブ会場に変化。半透明の幕にプロジェクションマッピングで映像を投影。大がかりな音響機器も搬入し会場を盛り上げた。

24代目住職の池口龍法さんは、お寺の活性化に尽力している。門前のユニークな掲示板も話題になっている。この日の言葉は…

“過去からログオフ 現在にログイン これぞ仏道”

仏教ファンに向けたフリーマガジンや書籍の制作なども手がけ、今回のイベントのプロデュースにも携わった。

池口さん「お寺に入って見てもらって、ここの本堂にまず来てもらって、そこで仏教ってなんか深いんじゃないかと少しでも感じてもらう。そこからどんどん違うお寺も行ってみようかとか、見ているようで見ていないお寺をきちんと見てもらうことが大事」

【the SOCIAL futureより】

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