携帯電話の基地局が被災…ドローンで復旧へ
9月1日の防災の日を前にソフトバンクが、大規模停電などで携帯電話の基地局が使用できなくなった際に、ドローンを使って速やかに復旧させる実験を公開しました。
このドローンは、携帯電話の基地局の代わりになる中継システムを載せて、地上100メートルまで上がります。通常、ドローンはバッテリーの電力で飛ぶため、一度に飛行できる時間は30分ほどですが、このドローンは電力を供給するケーブルを地上からつなげて数日間飛び続けることが可能です。
去年の台風15号では、千葉県で多くの電柱が倒れたことで大規模な停電が続き、一部の地域で携帯電話が使用できない状態となりましたが、このドローンが実用化されれば、通信の速やかな復旧が可能になるということです。
このほか、ガレキや土砂に埋まり圏外になってしまった携帯電話を強制的に圏内にする実験も公開しました。ドローンがガレキなどのそばを通過し携帯電話がGPSの位置情報を発信できるようにすることで、携帯電話を持ったままガレキなどに生き埋めになった人を探し出せるとしています。
ソフトバンクでは、このように災害へのドローンの活用を進めています。