がん5年生存率66.4% 年齢別を初公表
国立がんセンターは、がんと診断された人の「治癒の目安」とされる「5年生存率」を公表した。全てのがんの5年生存率は66.4%で、生存率が最も高いのは前立腺がん、低いのは膵臓(すいぞう)がんだった。
国立がん研究センターが全国の318医療機関で2010年と2011年にがんと診断された患者について集計したところ、全てのがんの5年生存率は66.4%だった。
部位別では、前立腺がんは98.8%、女性の乳がんは92.2%が生存しているのに対し、膵臓がんは9.8%、肝臓がんは40.4%などと差が大きくなっている。
また、5つの部位について、今回初めて、年齢別にステージごとの生存率を公表した。胃がんでは早期のステージ1であれば年齢を問わず90%以上が生存しているが、ステージ3では、40歳未満の5年生存率が60.4%なのに対して70歳から80歳では45.4%、80歳以上では29.3%と差が大きくなっている。